音楽の畑 つちつくる編

※別のブログサイトからお引っ越し

 2020年7月29日の投稿より

 

相変わらずの雨

休日の遅過ぎる朝、ツナマヨトーストを作成し、イワシ煮る。
コーヒーをいれる。お風呂を溜めて洗濯物をたたむ。

お昼過ぎから、パソコンの中に録音したものを重ねて編集できるソフトを発見し、あそんだ本日。思ったよりも使いやすい気がする。鳥とかカエルの声が入ったらいいなと窓の方へ出てきて録音してみたりした。音が重なると自分だけでつくったのに複数人でやっているみたいでちょっとたのしい。

けれど全部自分が選んだ音というのは結構恥ずかしく、録ってみた音もなんだかすぐ消してしまう。これって人に聴かせるものじゃないよな、と思える間延びした音の群。思いつきで湧いてくる音を広げつつ、ひとまずソフトであそんでみるぞの段階なのでしかたない。型を決めて、それを基に作れば物語になると思う。河原で楽器を練習しているときに川の音を聴きながら思いついたまま音を出していることを喋ったら、インプロビゼーションだねと言われたことがある。でもそれってどこにも残らないから楽しいのであって、形にのこして誰かに聴いてほしいまるごとの作曲とは全くの別物だと改めて感じた。

既視感のあるものでなく予想外にしたいけど、グチャグチャなのはやだ。誰かに教えてもらいたいけど、ぜんぶ自分で見つけたい。楽器が演奏できて、楽譜が読み書きできるから、わたくしにはきっと作曲の材料はある。きっとレシピを持っていないだけなのですね。旋律から作るのか、伴奏からつくるのか、録音しながらつくるのか、五線に書き起こしてみるのか。どうしていいかわからん不安は旬の珍味的感情だ。居心地がわるいけれど味わい深い。

ひととおり遊んでみて行き詰まるをひと巡り。贅沢な1日ではなかろか。自分は聴覚頼りに音を記憶しておく能力がちょっと弱いことも思い出している。地図的な譜面があると、構成が組みやすい。採譜も苦手でめちゃくちゃ時間がかかるけれど、やっぱり五線上につくることを種まきにしてみようかな。

何から芽吹くかわからんちん。わたくしのかわいい畑。